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20260101-20260107

安曇野

年末から年始にかけて、知人の招待を受けて安曇野を訪れることになった。長野を訪れたのは、小学校の修学旅行(松本、上高地、飛騨高山)以来で、実に24年ぶりのことである。

高速道路を使えばあっという間についてしまうから、下道で向かうことにした。旅は道中が楽しい。青梅街道、誰ともすれ違わない真っ暗な大菩薩ラインを走り柳沢峠を超えて甲府、そこからはひたすら甲州街道(国道20号線)を北上した。

甲府の夜景

大菩薩ラインから見える甲府の夜景はあまりに美しく、車から降りて空を見上げれば星の数に圧倒された。街灯がなく、月も沈み、真っ暗を照らす車のヘッドライトだけが自分の存在を確かなものにしている。どこかから野生生物に見られているような気がしてすぐに車に戻る。

早朝の諏訪湖

明け方、ようやく諏訪湖にたどり着く。ここからしばらく諏訪湖畔の道を走る。自分が数年前に住んでいた小河内湖畔とはまるで異なり、しっかり人間の生活圏に組み込まれた湖で、暮らしやすそうだと思った。湖周辺は塩害もなく、近くに住むデメリットも見当たらない。こうして住みたい場所が増えていく。

ここからさらに走ること1時間半。林の中の建物についた。片道5時間とはいえ、下道で半日かからずに移動できる距離にこんな場所があったなんて。

知人宅の詳細は控えるが、とても素敵な場所だった。暖炉があって、窓からは安曇野の街が見えて。猫がいて、美味しい手料理が出てきて。すべてが優しい時間だったな。久しぶりに猫と触れ合い、時間が溶けていく感覚を味わった。いつもと違う景色を眺め、違うものを食し、脳の違う部分を使い、この半年ずっとONだったスイッチがようやく切れた気がする。

2026年1月1日。初詣には長野市の善光寺へ。安曇野から高速を使って1時間半かかる。デカいよね長野県。

山門から本堂を眺める

本堂で参拝しようと思って内陣にあがると賽銭箱が2つ。右側の賽銭箱が空いていたのでその前に座ると、お寺の職員さんらしき方から「御本尊はこっちにはいないですからあちらでお願いします」と。僕が座った場所の前には本田善光(ほんだよしみつ)さんとそのご家族の像が安置されており、その左に御本尊が安置されているのだという。

「よしみつさんの家」が日本屈指のお寺になるというだけで面白いが、善光寺は無宗派の寺としても有名で、浄土宗大本山大本願(だいほんがん)と天台宗大本山大勧進(だいかんじん)の二つの組織の住職が善光寺住職となっている。大本願は尼寺で、住職も女性である。

世の常識に囚われないお寺には、さらに、常識外のモノが存在する。それが「閻魔ダルマ」だ。

善光寺境内のダルマ売り場

普通のダルマの彩色とはまるで異なる。顔の下には「閻魔」と書かれ、見るからに怖い。

普通のダルマは「願いが叶いますように」と思いながら目を入れるが、閻魔ダルマは「実行する願いを込めながら」目を入れるそうな。

お寺でも神社でもそうなんだけど、僕は昔からお参りするときは「お願い事」はあまりしない。「今年も頑張るからどうか見守って下さい」とお伝えしている。世に起こることにはなんらかの因果で発生し、僕自身はその変数の1つであり、それをどう操作するかは、僕の手に委ねられている。

今回ばかりは、これまで一緒に過ごした家族と、滞在先のご家族と猫の、健康と安寧を祈った。僕の健康と事業の安定した成長については、見守ってほしいと、伝えた。

閻魔ダルマは僕の事務所に飾り、僕の事業を厳しい目で見守ってもらうつもりだ。

参拝を終え、駐車場に戻る間、狭い道路と建物の間に、不思議な空間を見つけた。置いてあるソファが壁の色ともマッチしている。ソファの汚れ具合も、ちょっとレトロな灰皿も、ちょうどいい。建物の凹み部分の、雨にも濡れない優れた使い方。

安曇野に戻る道中、新潟と長野の境にある高妻山が見えた。標高2,353m。素人目にも美しく写る。パラマウント・ピクチャーズのロゴマークみたいだな、と思った。

あっという間に1日が過ぎていく。明日の予報は雪。

あずみ堂

1月2日。それなりに振っている安曇野の街。恥ずかしながらノーマルタイヤしか持っていないので、本降りになる前には帰らねばならない。最後の晩餐は信州の名物を食べに、あずみ堂へ。

おやきは別名「やきもち」ともいい、小麦粉・そば粉をねって、あんこや野菜を入れて丸めたもの。主食としてもおやつとしても食されてきたそう。

限定おやきのご案内

時期限定のおやきもあるけれど、通常販売のおやきも十分に美味しそうだ。帰りの車中で食べる分も合わせて8個購入。

店内には囲炉裏があって、炭火で焼いて食べることができる。大学生のサークル旅行らしき複数人と同じ囲炉裏を囲んで食べる。美味い。本当に美味い。

全部食べた訳じゃないけれど、信州牛野沢菜のプレミアムおやきが、めちゃウマ。ぜひ食べてみてほしい。

そんなこんなで、午後には安曇野を出発したものの、予想以上に雪が本降りに。塩尻バイパスあたりの坂の登りがあやしかったので、急いでチェーンを取付。

時速30〜40kmでゆっくり甲府方面へ。諏訪湖あたりまで来ると雪は止み、その後はチェーン無しで走れたものの、チェーンが無かったら道の駅で一晩過ごすことになっただろうし、翌日の路面凍結で事故を招いていたかもしれない。スタッドレスタイヤを買えばいいのだが、最低でもチェーンは積んでおくべきだと肝に銘じた。

甲府の街ともお別れ。

大菩薩ラインは雪の可能性を考慮して通らないことに。ひたすら甲州街道を八王子まで走り、そこから北上して帰路についた。中央道はそれなりに渋滞していたみたいで、下道で帰ったのは正解だったのかもしれない。

なんとなくラジオを聞きたい気分になりradikoを立ち上げる。まあ正月なので生放送ってほとんどやってなくて、普段は聞かない「鶴光の噂のゴールデンリクエスト」を聞いてみると、意外に面白い。ひとりの寂しい気分も幾分和らぐのであった。

途中仮眠や休憩をとりながらだったので時間がかかったが、無事帰宅。

自宅に戻るとバイクの荷台に雪だるまが。誰が作ったのか分からないけど、「ただいま」を伝えた。今年もまた忙しい1年が始まる。

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